この記事の概要
- マルチタイムフレーム分析は相場の全体像を見る上で必須
- マルチタイムフレーム分析はエントリーのための1つの指標
- MTFだけでなく様々な手法と併用することが重要
木を見て森を見ず。
「物事の一部しか見れず、全体を見失ってしまう」という意味のことわざです。
いきなりですが、ここであなたに質問!
あなたはバイナリーオプションで取引を行う際、きちんと森を見れていますか?
…といっても、バイナリーオプションで森が見えている状態って、どんな状態なんだよって感じですよね。笑
結論から言いましょう。
『マルチタイムフレーム分析ができている=森が見えている』という事になります。
今回は、あなたに「木を見て森も見れる」という状態になって頂きますよ。
それでは、解説していきましょう。
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目次
マルチタイムフレーム分析とは?
まず初めに、マルチタイムフレーム分析とはなんなのか、ということからですね。
マルチタイムフレーム(MTF)とは、1つの相場に対して、複数の時間足チャートを分析するといった、分析方法を指します。
マルチタイムフレーム分析を行うと、全体的な相場の情報が見えるようになり、バイナリーオプションの勝率が上がります。
逆に言えば、バイナリーオプションで取引するなら、マルチタイムフレーム分析は必携になってきますよってことですね。
「…は? 意味不明」
こんな声がどこからか聞こえてきた気がしますね。笑
今回の記事で後述するマルチタイムフレーム分析の活用法を、実際のチャートを見ながら勉強していただくことで、その不安は払拭できるのでご安心ください。
『覚えるより、実践する』のがバイナリーオプションの鉄板です!
それはさておき、次の章では実際の活用方法を知る前にまず『マルチタイムフレーム分析のメリット』についてご紹介していこうと思います。
マルチタイムフレーム分析のメリット
それでは、バイナリーオプションでマルチフレーム分析を活用するメリットについて解説していきますね。
そのメリットとは、以下の3点となります。
それでは、1つずつ確認していきましょう。
メリット① 複数の時間足によって相場全体が分析できる
1つ目のメリットとして挙げられるのは「複数の時間足によって相場全体が分析できる」という点です。
マルチタイムフレーム分析の本当の意味は「相場全体を分析すること」にあり、それがメリットの1つでもあるのです。
例を挙げるとすれば、ある1時間足チャートが上昇方向のトレンド相場であったとします。
上昇トレンドといっても、その値動きは上昇方向にだけ動いているわけではなく下落方向にも動き、上昇・下落を繰り返しているというのはご理解いただけているでしょうか?
そして、その1時間足チャートの中にも「15分足」や「5分足」などの細かい値動きが存在しています。
長期足だけで判断してしまうと、その中にある短期足の値動きを捉えることができず正しい相場の全体像が見えてきません。
なので、マルチタイムフレーム分析で相場の全体像を把握することで正しい分析ができ、エントリー指標の1つとなると言えるでしょう。
メリット② 相場全体での分析によって根拠のあるエントリーが可能
次に紹介するメリットは「相場全体での分析によって根拠のあるエントリーが可能」ということです。
これは、先ほど紹介した1つ目のメリットに通ずるものがありますが、複数の時間足による分析によって相場の全体像を把握することができれば、1つの時間足のみを指標にエントリーするより、遥かに根拠のあるエントリーが可能となります。
例えば、5分足チャートでは「レンジ相場」のように見えていてHighかLowか決めかねている場面でも、1時間足で見ると強力な「上昇トレンド」の途中なんてこともあるわけです。
そうなれば、いくら5分足でレンジ相場を組んでいたとしても、Highエントリーの方が勝率が高そうなのはなんとなくご理解いただけますかね?
このように、マルチタイムフレーム分析は相場全体を分析することができるので、1つのエントリーに対する根拠を深めることができるのです。
メリット③ 相場全体での分析により勝率がアップする
最後に紹介するメリット、それは「相場全体での分析により勝率がアップする」という点です。
当たり前のことですが、マルチタイムフレーム分析を活用するとエントリーに対する根拠が深まりますよね?
全体で見ると全く違った相場であったにも関わらず、1つの時間足だけを指標にエントリーをしてしまい損失を産んでしまう、なんてことを続けてしまうと当然勝率は下がっていきます。
マルチタイムフレーム分析を活用し、1つのエントリーに対する根拠が深まれば自ずと勝率も上がってくるのです。
マルチタイムフレーム分析の活用法
それではマルチタイムフレーム分析のメリットを理解できたところで、ここから実際の相場を使ってステップごとに、マルチタイムフレーム分析を実践していきます。
最初の説明で「意味不明!」となった方も内容が理解できるようになりますよ。
step
1EUR/JPYの5分足を見る
まずこちらのチャートを見て下さい。
こちらはEUR/JPYの5分足チャートです。
この相場「上昇トレンド/下降トレンド/レンジ」のどれに入ると思いますか?
私が見るに、下降トレンドとなります。
高値と底値が切り下がっていますからね。
恐らく、あなたも下降トレンドに見えているかと思います。では、次です。
step
2EUR/JPYの15分足を見る
次はこちらのチャートを見てみましょう。
こちらは、EUR/JPYの15分足チャート。
ん?さっきとだいぶ変わりましたね。
5分足では下降トレンドだったのに、15分足で見たらレンジに見えます。
はい、次いきますよー。
step
3EUR/JPYの1時間足を見る
最後はこちらのチャートです。
これは、EUR/JPYの1時間足チャートなんですが…。ここで形勢逆転です。
5分足では下降トレンドだったのに…。
綺麗に高値と底値が切り上がっています。
1時間足でチャートを見ると、完全に上昇トレンドになっちゃいましたね。
step
4EUR/JPYのエントリー方法
ここまでのステップをまとめます。
時間足ごとのチャートパターン
- 5分足「下降トレンド」
- 15分足「レンジ」
- 1時間足「上昇トレンド」
こういった結果になりましたね。
冒頭の説明で言えば、『5分足が木』で『1時間足が森』になります。
ここで、頭になにか思い浮かびませんか?
1時間足が上昇トレンドなら、HIGHエントリーのほうが勝率上がるんじゃね…?
これは正しい考え方ですね。
ですがここで、気を付けないといけないことが1つあります。何かわかりますか…?
マルチタイムフレーム分析の注意点
思い出してみてください。
バイナリーオプションって、短期取引でしたよね?1時間足に従っていいんですか?
マルチタイムフレーム分析でよく耳にするのが「上位足トレンドに乗って、エントリーをしてください」という内容。
でもこれだと、「森を見て木を見ず」の状態になってしまっていますよね。笑
なので、私は1時間足が上昇トレンドだからといって、Highエントリーだけを狙うといったことは絶対にしません。
長期の取引を行うFXではまだ良いかもしれませんが、短期取引のバイナリーオプションでは余計におすすめできませんね。
(もちろん、手がかりにはします!!!)
HIGHかLOWかのエントリー方向を絞り込むことは、マルチタイムフレーム分析の数ある活用方法のたった1つに過ぎません。
他にも多くの活用方法がありますが、マルチタイムフレーム分析の本当の意味は「相場全体を分析すること」にあります。
これを絶対に忘れないでください。
マルチタイムフレーム分析の応用方法
それでは最後に、バイナリーオプションでマルチタイムフレーム分析を活用する際の応用方法を紹介してこの記事を終わろうと思います。
そのマルチタイムフレーム分析の応用方法とは、他のトレード手法やツールと併用するということです。
ライントレードをご存知の方であれば、様々な時間足でラインを引いてみる。
インジケーターを使って取引をしている方は、様々な時間足でインジケーターの数値を確認してみる。
など、様々な応用・活用方法が存在します。
くどいようですが、ただ一つ言えるのはマルチタイムフレーム分析はエントリーの一つの指標であってそれ単体で活用しても、大幅に勝率を上げることは難しいということです。
ですので、MTFは様々なトレード手法やツールと併用することでエントリーの根拠を深め勝率アップに繋がるのです。
バイナリーオプション初心者の方は、まず当サイトの攻略方法を読み漁り、様々なトレード手法を併用し実践することが投資技術上達の1番の近道と言えるでしょう!
ですが、慣れないうちから実際の取引で実践を重ねようとすると心配になってくるのが、取引での「損失」ですよね…
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マルチタイムフレーム分析まとめ
この記事の概要
- マルチタイムフレーム分析は相場の全体像を見る上で必須
- マルチタイムフレーム分析はエントリーのための1つの指標
- MTFだけでなく様々な手法と併用することが重要
今回は、バイナリーオプションのマルチタイムフレーム分析を解説していきました。
バイナリーオプションは短期取引になるので、初心者の方はつい上位足を分析することを忘れがちです。
今回、実際のチャートで行なったのはトレンドの分析でしたが、マルチタイムフレームはほかの部分でも多く活用できます。
ぜひあなたも、活用してみてくださいね。
ただし、あくまで根拠のあるエントリーのための1つの指標であるということをお忘れなく…。
当サイトでは、他にも様々なバイナリーオプションの攻略法を公開しています。
バイナリーオプションで取引を行なっている方には、必携の情報を多く掲載しているので、ぜひ他の記事もご覧ください。
それではあつしでした。